本文
ソーシャルワーカーの活躍の場は広がっています。就職先は、市役所、児童相談所、病院、社会福祉協議会、地域包括支援センター、家庭裁判所など多岐にわたります。授業は実習などを通して、これまで知らなかった「領域」に出会えるのも魅力の一つです。
さまざまな現場で活躍する卒業生とその仕事の魅力をお伝えします!
上窪 ちなみさん
所属名:公立学校共済組合中国中央病院
主に入院患者さんの退院支援に関わる仕事をしています。患者さんやご家族との面談を通して、治療や退院後の生活への不安や困りごとを一緒に解決していけるようお手伝いをしています。
また、退院後も必要な医療や福祉サービスを継続して利用できるよう他職種や関係機関との連携を行っています。入院をきっかけに今まで患者さん自身も気づいていなかった問題が明らかになることもあります。退院後、少しでも安心した生活を送ってもらえるようサポートしたいと思っています。
入院患者さんの在宅医療に向けた退院支援を行った時のことです。医療的ケアが日常的に必要な状態で自宅へ帰る際、特に家族や支援者の協力?連携が必要不可欠です。院内外の他職種を招いてカンファレンスを開催し、患者さんが抱える課題をそれぞれの専門的な視点から捉え、病気を抱えながらもその人らしい生活を送ることができるよう、意見を出し合いました。無事に自宅での生活を続けられることができており、ほっとしています。スタッフ間で本人や家族の希望を共通認識し、同じ目標に向かって関わりをもつことの大切さを実感しました。
勉強はもちろんですが、サークルや行事での経験や今でも何かあったとき相談できる友人や先生方との出会えたことは私にとって大きな財産になっています。
医療ソーシャルワーカーになって3年目になりますが、働き出した今もまだまだたくさんのことを学びながら、迷った時は相談しながら日々ケースと向き合っています。受験生の皆さんも進路について悩むこともあるかと思いますが、自分のやりたいことを見つけられるよう応援しています。