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4年生の学修支援アドバイザーである大下さんが,チーム医療福祉演習に参加した感想を,Q&A形式で紹介します。
※学修支援アドバイザーは、在学生を対象にした学修支援のしくみであり、研修を受けた在学生が後輩の学修支援を行っています。
提示された事例(働き盛りの父親?高齢者?子ども)に沿って,各専門職が本人や家族とどのようにかかわり,支援していくかについて話し合いました。それぞれの学科の視点も含めて患者の状態を捉えることで,他職種理解や新たな発見?気づきにもつながり,学びの多い授業だったと感じます。
看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,ソーシャルワーカーのそれぞれ注目する視点が異なっていたという点が印象に残っています。「本人のみのサポート」や「母親だけの支援」ではなく,すべて繋がっている問題として捉え,その問題について,多職種の専門性を活かして,さまざまな角度から介入し,支援を継続していくことが大切だと学びました。
支援を進めていく上で,専門職主導ではなく,患者が望んでいることは何であるかをしっかりとアセスメントし,支援者と患者が同じところを目指して,ともに進んでいくことを大切にしたいと考えています。また,患者に納得してもらえるまで説明することや,本人のストレングスを引き出しながら,同じ方向を向いてリハビリをするといった,支援の方向性の統一を図ることも大切だと考えました。また,一つの専門職のアプローチだけでは包括的な支援の提供が難しいため,職種間で患者の目標を共有し,その目標に向かってさまざまな角度から支援を行うなど,多職種との連携も必要不可欠であると感じました。