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様々な社会福祉の講義や演習、実習を通して、自分の関心領域や将来の仕事を見つけます。その集大成となるのが「卒業研究」です。卒業研究はゼミナールともいわれ、関心のある領域の教員を選択し、その教員の研究室に属して取り組みます。自ら立てた学びの問いに没頭する経験をしてみませんか。
今回は4年生の宮田唯央里さんがゼミで取り組んでいる卒業研究を紹介してくれます。
※学科パンフレットでは伝えきれなかった内容を掲載しています!
松宮ゼミの様子
一言で福祉といっても、様々な専門分野で活躍されている先生方がいらっしゃいます。最初は様々なゼミに赴き、そこでどのような活動をしているのか情報収集しました。多様な性についてや心理等興味深く感じるゼミは多くありましたが、私はもともと児童分野に興味があったため、児童分野の研究されている教授が良いと思い、今のゼミを選びました。
卒業研究では、「児童虐待を行った親の持つ被害者性」というテーマを選びました。児童虐待を行った親は「加害者」であると言えます。しかし、その加害者の裏側には、親も「被害者」であった特徴や背景があるのではないかと私は考えています。それを明らかにし、更にそこに着目した支援の現状について調査する予定です。ゼミでは実際にこども家庭支援センターへ赴き、児童福祉司にインタビューを行いました。
卒業研究では、自分の興味があることを自由に研究することができます。しかし、最初から具体的なテーマを持てるのか、という不安もあるかもしれません。そこについては、先生方の手厚いサポートやクラスメイトとの意見交換を通して固めていくことができるので安心してください。そしてこのQ&Aを読んでいる皆さんには多くの時間があります。これから福祉を学び、そして様々な経験を通して興味を持ったこと、疑問に感じたことを卒業研究テーマとして取り上げてみてはいかがでしょうか。応援しています。
ゼミナールは、多様な学生がそれぞれの関心に沿った研究を展開しながら、よく語り、よく笑い応援し合う場です。各自が研究の「当事者」として、支援者、子育てに悩む親、ヤングケアラーなど「当事者」との接点をとても大切にしています。今年度は、各自のテーマに沿ったスタディツアーに取り組んでおり、児童相談所、児童館、保育所、ヤングケアラー当事者へのインタビューを行いました。 (担当教員:松宮透高)