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助川ゼミでは、以下の研究を行います。
1.障害のある子どもの作業療法の開発と効果検討
発達障害や脳性麻痺のある子どもと家族の活動?参加を支援し, 作業療法プログラムの開発と,その効果を検討します. 現在までに児童デイサービスや医療型小児病院などにおける,多様な障害のある子どもとその家族のニーズに沿った作業療法を開発しています. また尺度開発や効果検証,そして遊具や子どもの遊び環境の研究をおこなっています.
2.学校作業療法士に関する研究
特別支援教育対象児童?生徒に対する学校作業療法士に求められるコンピテンシー(能力?技能?態度)と,学校教育との協業について研究を行っています.また,日本では学齢期の障害児に対する作業療法のあり方について検討が進んでいません.しかし,学校で働く作業療法士は年々増加しており,それぞれの地域で子ども達を支援する試みが始まっています.
3.発達障害者の就労支援
主に発達障害のある若年者が職業を選択し,就労を目指す支援を研究しています.障害者雇用率の改正に伴い,発達障害者の雇用も年々広がっています.また就労支援に特化した高等特別支援学校も設置が広がってきています.これらを踏まえ,当事者である発達障害者が,どのように職業を選択し,就労を目指すのか,また,彼らの意思決定がいかに育まれるのかを作業療法士による就労支援と共に検討しています.
年度 | テーマ |
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2021 |
?Covid-19禍における,発達障害のある子どもと家族のためのホームプログラムの開発 ?軽度知的障害が併存する発達障害のある生徒の職業選択に関する研究 |
2022 |
?災害時おけるロボット介在活動を用いたロボット介在療法の効果に関する予備研究 ?軽度知的障害が併存する発達障害者の就労に対する意思決定過程の研究 ?一人親の子育て観(修正版グランデッド?セオリー?アプローチ) ?一般青年の窃盗等の経験と意識の調査研究 |
2021年までに次の内容を実施しました.
1.特別支援教育専門研修(肢体不自由)講師
独立行政法人国立特別支援教育研究所における, 特別支援学校教員むけ専門研修において「肢体不自由児の上肢機能」について講義を行いました.
2.三原市の小学校や中学校の通級指導教室/通常学級の巡回指導
三原市の小学校と中学校の通級指導教室や通常学級を巡回し,学校教員と子どもの支援について検討しました.
3.特別支援学校の外部専門員
特別支援学校の外部専門員として,在籍する児童?生徒の支援に関わりました.
研究業績は県立広島大学「教員活動情報公開システム」のホームページをご覧ください.