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■無機分析化学研究室 西本先生
 



■研究のキーワード

分析化学、無機化学、溶液化学?
 
 
■研究室訪問インタビュー

インタビューアー: 今日は西本先生、よろしくお願いします。
西本先生: ようこそ無機分析化学研究室へ。

インタビューアー: 西本先生は何について研究されていますか。
西本先生: 私は、自然環境中での無機物質の挙動(化学反応)を調べることにより、環境の状態を調べています。ターゲットは水環境です。これまでは主に海を研究してきました。
無機物質に限らず化学物質の生物への影響は(ひどい場合は公害になる)、濃度とどんな化合物として存在するかによって変化します。この濃度と化合物の種類をコントロールする因子の一つが化学反応です。そのため単に濃度を測るだけでなく、化学反応を考えて環境の状態を調べています。

インタビューアー: 西本先生はどのような授業をご担当されていますか。
西本先生: 私は例えば環境?無機分析化学の授業で機器分析の原理を教えています。別の先生が機器分析化学の授業をしていますが、それでは網羅できないのでこの授業でも教えています。

インタビューアー: ということは、西本先生の研究のフィールドには機器分析化学も含まれているのですか。
西本先生: そうですね。自然環境中のサンプルを機器で測れば、すぐに測りたいものの値が正しく出るというわけではないのです。サンプル中に含まれる他の物質の影響を受けて測定値が変化しますので、化学反応を使って
正しい値が出るようにコントロールしてあげることが必要です。

インタビューアー: 実験ではどんな機械や装置を使っていますか。
西本先生: 原子吸光分析法、誘導結合プラズマ発光分析法、X線吸収微細構造法を用いた装置を使っています。原子吸光分析法とは誘導結合プラズマ発光分析法は熱エネルギーを使って化合物をバラバラにして可視光あるいは紫外光の吸収あるいは発光を利用して各元素の量を測る方法です。X線吸収微細構造法はサンプルにどんな化合物が含まれているかあるいは状態であるかをX線の吸収を利用して調べる方法です。

インタビューアー: 教員からみた本学の環境科学コースの良い所はどんなところでしょうか。
西本先生: 環境を科学するためには、化学、生物、物理の力が必要です。それらを広く学べるところが環境科学コースの良いところだと思います。

インタビューアー: 入学後、環境科学コースではどんな学びができると思いますか。
西本先生: 研究室訪問に来た2年生が、私と4年生が話をするのを聞いていて、4年生が研究者に見えてかっこよいと思ったそうです。実験を多くやり経験を積んでいけばあなたもそうなれます。そんな学びが環境科学コースでできます。
 
 
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