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【地域産業コース経営学分野?経営学科】大学で学んだ経営学を深めて実践している人に出会い,感激しました。経営学科学生を紹介します。

 今回は,本学をより「おもしろくする」ことを目標に情報発信等の活動を行っている「けんひろ学生ブランドアンバサダー」のひとりである,経営学科3年生の原田英男さんにインタビューをさせてもらいました。(「ブランドアンバサダー」の活動内容については,ページ末尾に掲載のリンク先をご覧ください)

 原田さんは,実際の情報発信の活動も行いながら,「ブランドアンバサダー」プロジェクトの組織運営をも担っています。具体的には,他のメンバーと話し合いながら,当該プロジェクトの目標や存在意義を検討?明確化してメンバー全員に示したり,各メンバーの担当する役割を整理したりと,プロジェクトメンバーの活動のモチベーションを上げることに力を入れているそうです。

 原田さんがこうした活動を始めるきっかけとなったのは,実はコロナ禍でした。コロナ禍で授業がオンライン化され,大学への移動時間が必要なくなった結果,大幅に自由時間が確保できたので,最初は遊びほうけていたそうです。ところが,次第に遊ぶのに飽きてしまい,「せっかく大学に来たのだから,何か自分の成長につながることをやって卒業したい」と思うようになったそうです。

 ただ,原田さん,どうせ成長するなら周囲の人と一緒に成長したいと思ったそうです。高校時代の優秀な友人が大勢関東や関西の大学に進学したのを見た原田さんは,地方都市でも大都会に負けないくらい成長するには,仲間と一緒になってお互いを高めあうことが大事だとの考えに至りました。

 そしてそんな中で原田さんは,経営学の授業でとある理論に出会います。有名な経営学者の野中郁次郎先生(一橋大学名誉教授)が提唱された,「SECI(セキ)モデル」というものでした。それによれば,組織が新しい知識を生み出すためには,個々人が持つ知識や経験を言葉にしてメンバー間で共有することが大切とのこと。これに興味を持った原田さんは,組織におけるメンバーの士気向上に関する専門書を読みあさりました。その結果,自分も含め一人一人のメンバーが考えていることを結集して皆で共有すれば,皆が成長することができるということや,個々人の役割や目標を明確化して皆で共有することが組織全体の士気向上に結び付くということに気付きました。

 原田さんはまず,この考えを2年生の3月に参加した長期インターンで実践してみました。同じ会社で共にインターンを経験した仲間が,与えられた業務を何のためにやっているのか分からなくなったと嘆いていたことがありました。そのときに原田さんは,インターン学生に求められている役割が,会社全体のビジョンや戦略とどうつながっているかを仲間と一緒に整理しなおして,共有したところ,彼らは大きく士気を取り戻すことができたそうです。

 インターンでメンバーの士気向上に成功体験を得た原田さんは,現在「ブランドアンバサダー」プロジェクトのメンバーの士気をさらに高めていこうと奮闘中です。プロジェクトの他のメンバーと議論を重ねながら,「ミッション」(プロジェクトの使命),「ビジョン」(プロジェクトが目指す将来像),「バリュー」(プロジェクトが生み出そうとしている価値)を明文化し,それを今ではオンラインミーティングアプリなどで全メンバーに共有しています。一緒に「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を作ったことで,「他のメンバーもこれまでにないほど精力的に活動してくれている」(原田さん)そうです。

 今回は,学んだ経営学を活かして人々の士気を高める活動をしている学生さんのお話を聞くことができ,インタビュアーの側も経営学科の教員をやっていて良かったと,また改めて自らの士気を高めることができました。

(文責:足立)

 

原田君2

 

「けんひろ学生ブランドアンバサダー」の活動内容

/site/press-release/brand-ambassador0302.html

 

ブランドアンバサダーの活動事例(経営管理研究科修了生の方々の社会人学生生活の紹介)

https://twitter.com/puh_official/status/1469184505403813888