山本 千里Chisato Yamamoto

株式会社ジェイ?エム?エス

プロフィール

広島県立広島井口高等学校出身
2017年に生命環境学部環境科学科(2020年4月より生物資源科学部)を卒業後、同大学の大学院(博士前期)に進学、(株)ジェイ?エム?エスに就職。医療機器メーカーの生産拠点で品質管理をはじめ、検査員の方とともに検査業務の効率化や検査時に発生するロスの削減などにも取り組んでいる。
大学時代はウインドオーケストラ(吹奏楽)部に所属し、地域のイベントや庄原市の市民吹奏楽団の活動に参加。音楽を通した地域の方との交流をはじめ、研究やアルバイトなど充実した学生生活を過ごした。

医療機器の供給を守ることは、患者様の命を守ること。
他部署とも連携を取りながら、確かな品質を提供。

私は現在、医療機器メーカーの生産拠点で品質管理の仕事をしています。主に、栄養カテーテルといった経腸栄養関連のディスポーザブル製品や、いろいろな製品に使用される射出成形品のプラスチック部分を担当。品質管理というと検査をイメージされる方も多いと思いますが、業務内容は多種多様です。製品の検査をはじめ、品質記録や文書管理、市場で発生したクレームの原因調査、医療機器の品質マネジメントシステムISO13485やQMSとの適合性調査の対応などを行っています。

仕事をする上で大切にしていることは、医療従事者の方や患者様に安定して、安全な医療機器を届けることです。そのため、常に目標や目的意識を持つように心がけています。設定した目標を達成するために、何が必要なのかを考えながら効率よく仕事を進めています。また、事実に基づいて考えることも大切にしていることの一つです。よく職場でも「三現主義」といわれますが、品質異常が発生した際は、実際に製造現場に行き、現物を自分の目で確認して、現状を把握し、他部署と連携を取りながら品質異常の対応をしています。

この事実に基づいた考え方の姿勢が身についたのは、大学時代の学修支援アドバイザーの経験でした。自作のプリントなどを用いて有機化学や物理学を教えていましたが、相手がどこまで理解しているのか、どこが分からないのか。相手の状況を把握した上で伝えることの大切さを学びました。仕事をする際にも、相手の理解度に応じて提示する情報量を変えながら、できるだけ分かりやすく説明するようにしています。

また医療機器の品質管理では、プラスチックといった高分子原材料、浮遊微粒子や浮遊菌といった製造環境の管理など、さまざまな知識が必要となります。私が所属していた環境科学科(現:生物資源科学部)では、幅広く学ぶことができたので、現場でも知識が活かされています。

JMSは日本のみならず、現在90カ国以上に製品を供給しています。どこの国でも、いつでも安全に使いやすい医療機器を提供できるよう、自分自身もさらに知識や経験を磨きながら、世界の健康に貢献していきたいと思います。