先輩教えて!
けんひろのこと

りほ
インタビュアー
りほ
Nさん
インタビュイー
Nさん

Nさん

地域創生学部 地域創生学科 地域文化コース 3年

(広島県立廿日市高等学校 出身)

インタビュー日
2023.9.30
Nさん

けんひろの教職課程の仕組み

りほ
では早速インタビューを始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
本日はけんひろの教職課程についてお話を聞かせていただけるとのことで、大変楽しみです。
まず、教職課程の概要について教えてください。
Nさん
はい。県立広島大学では、広島キャンパスにある地域創生学部地域創生学科の、地域文化コースと健康科学コースに教職課程が設置されています。その他に、庄原キャンパスや三原キャンパスにも教員免許を取得できるコースが設置されていますが、今回は私が所属している地域文化コースの教職課程の仕組みを説明したいと思います。
基本的に、教職課程は教職の学部学科があるというわけではなく、地域文化コースの授業に加えて教職課程の科目を履修するという形になっています。なので、卒業要件に関わらない授業もあれば、地域文化コースと教職課程の両方で必要な単位となる授業もあります。
りほ
なるほど、ありがとうございます。

教員を目指したきっかけ

りほ
ちなみに、Nさんは入学当初から教職課程をとる!と決めていたんですか?
Nさん
はい。私はもともと小学生の頃から「先生になりたいな」と思っていたので、大学を選ぶ際にも教職課程がとれるかどうか、が1つの選択基準でした。
りほ
そうなんですね!教員を目指されたきっかけは何ですか?
Nさん
小学生の時から友達に勉強を教えることが楽しかったというのが1つの理由です。 もう1つの大きなきっかけは、中学時代に3年間お世話になった国語の先生の授業がとても面白かったことです。授業時間外に私が質問した時も、お忙しい中でも話を聞いて一緒に考えて下さって、私もこんな先生になりたいな、と思ったのがきっかけです。
りほ
へぇ~!それはとっても素敵な先生ですね!

教育実習だけじゃない!?

りほ
先ほどの説明の中で、教職課程では通常コースの授業に加えて教職課程の授業を履修する必要があるとのことでしたが、その中でもやはり実習系の科目が含まれることが特徴かと思います。教員免許を取得するにあたって必要な実習について、詳しくお聞きしたいです。
Nさん
学外での実習については、大きく分けて2つあります。
1つ目は「介護等体験(3年次)」、2つ目は「教育実習(4年次)」です。
2つ目の「教育実習」というのは、みなさんが想像されているとおりで、中学校や高校に大学生が行き、実際に授業をする形式です。これは教職を目指されている学生さんは多くの方がご存じではないかなと思います。
一方で、1つ目の「介護等体験」は、当時の私も含めて「そんなのあるんだ!」という感じではないでしょうか。ですので、私からはこちらについて少し詳しくご紹介しますね。
「介護等体験」とは、社会福祉施設(老人ホーム、作業所など)で5日間、特別支援学校で2日間、計7日間のプログラムです。私の場合は、コロナ禍の影響もあって、社会福祉施設での5日間の実習のみの実施で、2日間のプログラムはレポートでの代替措置となりました。
私はこの実習で、障がい者の方々が働かれている作業所にお邪魔しました。基本的には、職員の方と一緒に作業のお手伝いをしたり、利用者の方とコミュニケーションを取ったりする内容です。例えば、車椅子の利用者さんにこまめに水分補給をしたり、昼食時に食事介助をしたり、段ボールを組み立てたりというように、5日間ずっと同じ作業をするというよりは、関わる利用者さんに合わせて色々なことを体験するといった感じでしたね。
りほ
ありがとうございます。
実習先への配置としては、1施設に実習生1人という形なんですか?
Nさん
私の時はそうでしたが、基本的には同時に2人程度が受け入れられるようです。
夏休みに実習に行く人と、秋に実習に行く人がいるんですが、私は前者だったので、けんひろから私が、その他に他校からも実習生さんが来られていました。
後者の場合だと、1施設にけんひろの実習生が2人ということもあります。
りほ
そうなんですね。他校の実習生さんというのも、教職課程の学生さんなんですか?
Nさん
いえ、私が行った実習先で一緒だった学生さんは、2人とも介護職を目指されていました。
りほ
なるほど。実習生同士での交流はどのくらいありましたか?
Nさん
利用者も含めて一堂に会する朝の会や終わりの会でお会いした時には、たくさんお話しさせていただきました。私はほぼ知識がない状態で実習に行ったんですが、他のお二人は専門の方々だったので、交流する時には私が上手くいかなかったことについてアドバイスをいただいたりしました。
りほ
それは良いですね。私も医療系なので実習があるんですが、実習中に相談できる人がいなかったり、実習先で困ってしまったりっていう時に、学校は違えど同じ実習生や交流出来る人がいるというのはとても心強いですよね。

介護等体験と教職とのつながり

りほ
ここまでお話を伺っていて、1つ疑問に思ったのですが、教職を目指される学生さんが介護等体験をされる目的や意義はどういったところにあるんでしょうか?
Nさん
それについては、私も「教職とどんな関係があるんだろう?」と疑問に思っていました。介護等体験は、普段接する機会の少ない障がい者の方や高齢者の方などの生活に関わることで、今後教員として働く上で必要な視野を広げることが目的とされています。
普段の大学内やバイト先でのコミュニケーションでは、お話しする相手の年齢層が固定化されてしまうと思うんですが、実習中は障がい者の方や高齢者の方など、様々な方たちと関わることになります。普段の生活とは違った環境でコミュニケーションを取ることは、多様性がある環境での対応力に今後活きるのではないかと思います。
りほ
確かにそうですね。
同じ教職を目指される学生さんでも、Nさんのように介護等体験を通して様々な経験をされた人とそうでない人では、教員として働き始めてからの幅も変わってくるのかなと思いました。
Nさん
ありがとうございます。
介護等体験は、小学校?中学校の教員免許の取得に必要な科目ですが、コロナ禍の中での代替措置としてレポートの提出が課せられることがありました。そんな中でも、けんひろでは体験をさせていただくことができたので良い経験になりました。

教職課程ならではの忙しさ

りほ
計7日間の実習とはいえ、普段の授業に加えてとなると、やはり忙しくなるのかなと思うんですが、Nさんは実際に経験されてみてどうでしたか?
Nさん
そうですね、他の学生と比べると実習期間中は忙しいかなと思います。
ただ、1番忙しかったなと思うのは、実は2年生の時なんです。というのも、教職課程の授業の多くが2年生の特に後期に詰まっているので、その期間はとても忙しかったですね。
りほ
なるほど。1番忙しかった時は、具体的にどのくらい授業があったんですか?
Nさん
フルコマ(1~5限全て授業)の日があったり、4コマの日が週に3日くらいあったりと、週16コマくらいはあったかと思います。
りほ
そうなんですね、やっぱりコマ数は多くなりますよね。
Nさん
そうですね。でも、教職をとっている子は、教科にかかわらずみんな忙しいですし、授業も重なっていることが多いので、みんなで励まし合って乗り越えていこう!という雰囲気ではあります。
りほ
それは良いですね!
Nさんなりに、効率の良い時間の使い方や忙しい中でのリフレッシュ方法があればぜひ教えてください。
Nさん
授業の忙しさを和らげるために、毎回の授業の課題はその日にやり切るようにしていました。自宅から大学まで少し距離があり、電車で通っているということもあって、帰りの電車の中で少しずつ課題に取り組むことで、少しでも早めに課題を終えられるようにしていました。そうすれば課題が溜まっていくということはないので、気持ちを切り替えて次の日の授業も集中して受けることができます。
また、私はフォークソングサークルに所属しているので、サークル活動でのライブやバーベキューなどのイベントが良い気分転換になっていました。
りほ
それは楽しそうですね!
教職課程の学生さんは忙しいイメージがあったので、サークル活動をされている方は少ないのかなと勝手に思っていました。みなさんサークル活動されてるんですか?
Nさん
そうですね。私の周りには、バトミントンサークルやバレーボールサークル、吹奏楽など、様々なサークルに入っている人が多いですね。
2,3年生で比較的忙しくなっても、サークル活動を継続している人が多いなという印象です。けんひろのサークル活動時間帯が授業後の時間ということもあって、継続しやすいし良い息抜きになると思います。

教職課程についてもっと詳しく!

りほ
教職課程について、もう少し詳しくお伺いしようかなと思います。
Nさんは国語科の教職課程ということなんですが、国語科と英語科には違いがあるんですよね?
Nさん
教職課程の授業は、教育心理学や教育相談などの教職教養科目では、教科を問わず全員で履修します。
国語科と英語科で違うところは、「国語科教育法」と「英語科教育法」というものです。
これらは、こんな風に授業を進めていく、こんなことを教えなければならない、といった内容が定められたものなんですが、これが国語科と英語科で大きく違うんです。
私が所属している国語科では、どの教科の先生でも書くことになる、授業をどのように進めていくかを示す「学習指導案」に関する授業や、どの学年でどんなことを教えるかを示す「学習指導要領」の内容を深堀りする授業が比較的多い印象です。
一方で、英語科に所属している友人に話を聞くと、先に述べた国語科の内容よりも、PowerPointなどを使って実際に授業をやってみるといった実践的な内容の授業が比較的多いという印象でした。
りほ
そうなんですね。そういえば、Nさんは国語科の中学校、高等学校、どちらも取得されるとお伺いしたんですが、それらの免許を取得する上ではどんな違いがあるんですか?
Nさん
基本的にけんひろの方針として、教職をとる人は中高両方の免許を取る、ということになっています。というのも、中学校と高校でそれぞれ免許取得に必要な教養?専門科目がほとんど被ってるんです。どちらかと言えば、中学校が何単位か多いかな、という感じです。
違うところを挙げるとすれば、先ほどお話しした「介護等体験」は中学校の免許取得に必要なプログラムなので、高校のみの免許を取得する場合には必要ないということになります。
また、教育実習の期間も少し違っていて、中学校のみと中高両方の場合は3週間、高校のみの場合は2週間になります。
国語科に限定した話だと、「書道?書写」の授業が中学校でのみ必要になるといった感じです。
違いとしてはホントにこのくらいなので、だったら両方取った方がお得だよね~!というところですね。
進路の面で言うと、公立の学校に勤務したいなという場合は教員採用試験を受ける形になるんですが、私立の学校や公立の非常勤を目指したいという場合には、中高両方の免許を持っている方が有利になるっていうところがあります。
りほ
なるほど。詳しくお話しいただき、ありがとうございました!
地域創生学部 で取得できる教員免許
地域文化コース 中学校教諭一種免許状(国語)?高等学校教諭一種免許状(国語)
中学校教諭一種免許状(英語)?高等学校教諭一種免許状(英語)
健康科学コース 栄養教諭一種免許状
生物資源科学部 で取得できる教員免許
地域資源開発学科 高等学校教諭一種免許状(農業)
生命環境学科 中学校教諭一種免許状(理科)?高等学校教諭一種免許状(理科)
保健福祉学部 で取得できる教員免許
保健福祉学科
看護学コース
養護教諭一種免許状

インタビューを終えて

今回は初めて教職課程の学生さんにお話を伺いました!
Nさんご自身の体験を踏まえたお話が多く、教職課程を目指そうと考えている学生さんにとって、非常に参考になる内容になったのではないかと思います。
インタビューを受けていただき、ありがとうございました?

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