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森 大志 (教授,医師) 脳神経科学🌳🌳🌳
私たちが行う様々な運動が脳によってどのようにコントロールされているかを明らかにして、病気やケガで苦しんでおられる方のお役に立てるような研究を進めています。
「多いに遊び、多いに学ぶ」ことを大切にしています。メリハリのある学生生活を送ることは社会に出た後にもきっと有益な経験になると信じています。また、研究を行う上では頭で考えるだけでなく、実行し、失敗したなら何が問題かを考え、改善するというスタイルを実践しています。さらに実験から得られた結果を客観的に評価する力、それらに基づいた論理的思考を養うことも大切な目標です。
研究テーマは、学生一人一人と相談して決めていくので自分がしたいと思う研究をすることができます。実験は教員を含めたゼミメンバーで行います。
(現在の取り組み)
2022年度は4年生2名の学生が在籍し、音楽や動画が人の作業や生理的要素に与える影響について研究しています。
(過去5年間の卒業生の取り組み)
年度 |
研究テーマ |
2021 |
睡眠姿勢による作業課題,バイタルサインの変化 動物動画視聴によるリラックス効果 温かい飲み物とリラックス効果~生理的反応と主観的評価~ |
2020 |
大学生と高齢者の主観的健康観の関連性について 美高梅国际娱乐_2024欧洲杯下注-官网*直播感染症が大学生の生活満足度に及ぼす影響 遂行困難な作業に対して「イメージする」ことが満足の獲得に及ぼす影響 |
2019 |
運動イメージと血糖値の推移 大学生における発達障害と平衡機能 |
2018 |
環境色が作業効率と脳波活動に与える影響 短時間仮眠が作業効率と脳波活動に与える影響 随意的筋収縮が大脳皮質運動の活動性に与える影響 低頻度振動刺激が大脳皮質運動の活動性に与える影響 |
2017 |
ペットボトル蓋開け操作における筋活動と主観的評価 片麻痺者への下衣捜査を安定に行うための提言 ラベンダー香料が作業中のストレスに与える影響 |
大学院(博士課程前期?後期)では、主に「脳による運動機能発現」に関する研究を行っています。実際に臨床場面で疑問に思われたことを実験的に検証しようとするものも行われています.これまでに,作業療法士だけではなく,理学療法士や言語聴覚士の院生に対しても主または副指導しています。毎年夏には、親しい研究グループが集まって各地で研究会を行っています。写真は佐木島で行われた研究会の様子です。
これまで「三原シティーカレッジ」で小中学生を対象とした「体を動かす筋肉について知ろう」や大人を対象として「排尿トラブルを理解する」を開催しています。子供達は自分の手足の様々な動きに応じて筋肉が活動する様子を「目」と「耳」で観察します。昨年度はコロナ禍で休止しましたが,再開後には学生にも協力してもらい子供たちに身体への興味を持ってもらう経験をしてほしいと考えています。大人向けの授業はオンラインで行っています。幅広い年齢層の方々に参加頂き,排尿の基礎から臨床までを簡単に紹介する機会になりました。
森大志教授の研究業績は,研究者紹介(森大志)を参照ください。